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占星学は医学と似ていて,直接カウンセリングをする占星術師は“臨床医”にあたり,データを整理し統計的な処理をして,新しい法則を発見しようとする占星学者が“研究医”にあたるでしょう。 伝統的な占星学の問題点を述べてみます。 ◆アスペクトで『180度,90度,45度』などを凶座相,『120度,60度』などを吉座相とみなす。 ⇒中国の故事に『塞翁が馬』の話があるように,吉事とみえることが凶事の元になり,凶事とみえることが吉事の元になることもあります。占者はアスペクトについて単純に吉凶を述べるのはどうかと思います。 ◆基本要素の星に関しても,木星,金星,太陽,月を“吉星”とみなし,土星,火星,天王星,海王星,冥王星を“凶星”とみなす。 ⇒星はそれぞれ個性をもち,人間からみてプラスとみえる面,マイナスとみえる面がありますが,すべて必要な要素です。確かにいわゆる“凶星”が人間に及ぼす“ダメージ”は大きい場合があるので注意は必要ですが,それが人間を成長させる場合もあります。“吉星”の“凶意”はみえにくいですが,人間を堕落させる場合もあります。要するに,星を吉凶の二値でみるのではなく,それぞれの性質を建設的に使うことが重要です。 ◆マイナーアスペクトと呼ばれる『72度,144度』,『51.43度,102.86度,154.29度』などの影響力は弱いとみたり,まったく考慮しない。 ⇒72度は360度を5で割った数であり,51.43度は360度を7で割った数であって,5と7は『数霊学』的にも重要な数であり,私の鑑定経験やデータ解析でも影響力の強い重要な角度です。イギリスの占星学者ジョン・アディー(John Addey)氏の提唱された新しい『ハーモニクス』理論においても“ハーモニクス5”と“ハーモニクス7”のチャートは重要なチャートです。 ◆上と関連しますが,いわゆる“メジャーアスペクト”,“マイナーアスペクト”のオーブ(許容度)がそれぞれにおいて固定的で,また概して広めにとっていろいろな説明をしやすくする。さらに診断の際,アスペクトをとるかとらないか二値的で,アスペクトに対する正確さの考慮が弱い。 ⇒大きなアスペクトはオーブを広めにとり,小さなアスペクトほどオーブは狭くとるのが合理的ですし,私の鑑定経験からも合います。また,“メジャーアスペクト”,“マイナーアスペクト”に関わらず,正確なアスペクトのものからプライオリティー(優先順位,重みづけ)をつけるのが当然でしょう。(この考えを発展させて“共振パワー値”が生まれました。) |
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